出雲地方について

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1日御碕神社ひのみさきじんじゃ

出雲大社から10キロ西方にある神社。映画の中では真紀の子供の頃の実家近くとして描かれた。天照大神と素戔嗚尊がまつられており、昼を司る「伊勢神宮」に対して日没を治める社として位置づけられている。社殿は国の重要文化財。

2稲佐の浜いなさのはま

出雲神話の国引きと国譲り神話の舞台でもあり、また神在月である旧暦10月には神々を迎える浜でもある。オープニングの男が舞うシーンで使われた。

3出雲大社・神楽殿いずもたいしゃ・かぐらでん

縁結びの神・大国主命をまつる神社。出雲の国譲り神話に登場する出雲大社の高層神殿は、高さ48メートルあったといわれる。現在の本殿も24メートルを誇り、神社建築では国内最大。映画の中で真紀と和典が挙式した神楽殿には日本最大級の大しめ縄がかかっており、44トンの重さがある。

4北島国造館きたじまこくそうかん

出雲大社の東側に位置する、出雲教の総本社。瀧の流れる優美な庭園を持ち、静かな境内でお参りできる。結婚式・披露宴なども多く行われる縁結びの社。

5島根県立古代出雲歴史博物館しまねけんりつこだいいずもれきしはくぶつかん

古代出雲の国宝級遺跡や資料が展示されており、出雲の考古学や出雲大社の歴史を知る上で必見の施設。見どころは荒神谷遺跡から発掘された銅剣や、出雲大社の宇豆柱(うずばしら)など。出雲観光案内所の曽田と真紀が出会うのは、出雲大社の高層神殿の模型前だった。

6神門通りしんもんどおり

出雲大社門前の神門通りは、様々なお土産もの屋や飲食店が並ぶ。そこに面する箸の専門店「縁結び箸ひらの屋」の縁結び箸は、映画の婚活パーティーのシーンで登場した。また駅前のシーンで観光客に配布されていた「出雲かみしお」は、稲佐の浜からの海水を汲み上げ釜炊きした天然塩。

7大土地荒神社おおどちこうじんじゃ

今回作中にも登場する神楽を3百年以上絶やすことなく継承してきた大土地神楽は、大土地荒神社の神主が舞ったのが最初と言われている。その後徐々に民間に拡がり、人々によって守られてきた。神社境内に舞台を設置し祭礼日に演じられている。

8吉兆館きっちょうかん

出雲大社近くの道の駅・吉兆館は金色の扇と鉾が目印。「吉兆さん」は大社町の伝統的な正月行事。吉兆さんが町内を練り歩き、近隣の家々の厄払いをする。先導役を番内と呼び、還暦や厄年の男性が務める。吉兆館ではこのような町内の歴史や文化、信仰を紹介している。

9島根ワイナリーしまねわいなりー

県内ぶどうのワイン工場。敷地面積は畑を除く施設だけで4万6千という広大なもので、多目的に利用されている。約10種類のワイン、ジュースの試飲が出来るほか、お土産物も揃い、観光の立ち寄りスポットとして人気がある。秋国宗一の元勤め先として登場した。

10JAいずもじぇいえいいずも

農村の暮らしを支えるJAの出雲地区本部。市内ショッピングセンターやガソリンスタンドの運営を行っている。

11出西窯しゅっさいがま

郷土の土や釉を使い、日常の暮らしの中に映える器を作り続ける窯元。原材料の粘土作りから、成形・焼き・販売までを一か所の工房で全て行う。出西ブルーと呼ばれるコバルトカラーの器が人気。秋国宗一の元勤め先として真紀が訪れるシーンに登場。

12出雲キルト美術館いずもきるとびじゅつかん

国内では唯一のキルトを扱った美術館。出雲屋敷を改装し展示室にした趣のある佇まい。真紀が祖母の澄子の本心を知り、家族の温かさを三代から教えられるシーンにぴったりの、和風建築独特のしっとりとした情感あるスポット。

13荒神谷遺跡こうじんだにいせき

1983年、道路設置の調査をきっかけに発掘され、注目された。銅剣358本が一度に出てきただけでなく、同所から銅鐸と銅矛が発見されるという今までにない組み合わせでの発掘となり、それまでの考古学界の定説が覆されるほどの大発見となった。

14玉造温泉たまつくりおんせん

日本でも最古級の温泉地。玉造、という名前のとおりこの辺りはかつて「めのう」が採れ、古代より勾玉・管玉など「玉」の一大生産地であった。大国主命と共に国造りにまい進した少彦名命がここに温泉を見つけたといわれている、歴史ある美肌の湯。

15持田屋旅館もちだやりょかん

雲州平田駅からタクシーで5分ほど。平田町で約90年の歴史を持つ旅館。近隣には歴史的なスポットやカフェなどもあり、静かな平田の街を散策するのにちょうどいい宿。映画では真紀が宿泊する宿として登場。

16串揚げほりうちくしあげほりうち

雲州平田駅から2〜3分の駅チカの居酒屋。堀内博志監督の実家。創業17年。地場の食材を使ったあらゆるメニューを取り揃える。老若男女があつまる居酒屋。

17酒持田本店さけもちだほんてん

銘酒「ヤマサン正宗」の蔵元である酒持田本店は、平田町の“木綿街道”沿いに蔵を構える。明治期の創業でその歴史は約140年。映画の中では秋国宗一が過去に勤務していた場所として真紀が訪れ、杜氏の詰所にあった写真で真紀の過去の記憶が蘇る、物語の展開に大事な場面として描かれるスポット。

18大松屋だいまつや

小さな漁港、小伊津にある海辺の民宿。映画では澄子の自宅として登場した。

19出雲市(旧平田市)立旭丘中学校0

堀内博志監督の母校でもある。2013年「向陽中学校」が開校し、それに伴い旭丘中学校は閉校となった。物語の中で充が通った中学校で、かつ廃校になったという設定で登場し、充が神楽への想いを再び開花させる重要なスポットとして描かれている。

20佐香神社さかじんじゃ

酒の神・久斯之神(くすのかみ)をまつっている。この辺りに多くの神が集まり酒造りをしたという記述が出雲国風土記の中にあることから、酒造り発祥の地といわわる。毎年10月には宮司自らが杜氏となり、酒を醸し参拝者にふるまう「どぶろく祭」が行われている。

21本性寺ほんしょうじ

平田町内小境にある臨済宗の寺院。

22一畑電鉄いちばたでんてつ

島根県内唯一の私鉄路線。地元では生活の足となっているが、最近では観光客にも人気が出てきている。車窓からは田園風景や山々、宍道湖などののんびりとした景色を眺められる。

23船着き場ふなつきば

シジミ漁は世襲制で受け継がれている。「じょれん」と呼ばれる道具で水底からしじみをかき取る。選別機で大きさを分けた後、振って音を聞き分け、実の入っていないしじみを選り分ける。しじみの漁獲を守るため、週休3日制と決められている。

24佐太神社さだじんじゃ

3つの大社造が横に並ぶ、圧倒的な雰囲気を醸し出す神社。境内には舞殿があり、ここでは神楽に能形式が組み合わされ、新たに生み出された独特の神事芸能「佐陀神能」が行われる。これは国の重要無形民俗文化財であり、またユネスコの無形文化遺産でもある。

25松江城まつえじょう 

堀尾吉晴が築城し1611年に完成した。その後京極氏、松平氏が治め明治維新まで続いた。2015年、現存天守12城のひとつであった松江城の天守閣が国宝に指定された。城の北側にある武家屋敷や城の周囲を船でまわる堀川めぐりが人気。別名千鳥城。

26カラコロ工房からころほうぼう

旧日銀松江支店だった建物を利用した複合施設。西洋クラシカルな外観が目印。「カラコロ」とは松江大橋を渡る下駄の音を表現しており、小泉八雲の随筆の一文から名付けられた。現在はカフェやギャラリーがあり、真紀と和典のデートシーンに使われた。

27宍道湖・嫁ケ島しんじこ・よめがしま

日本で7番目に大きく、海水と淡水が混じりあう汽水湖。宍道湖からの恵みは出雲の人々の生活を古代から支えてきた。特に「宍道湖七珍」のひとつ、「しじみ」の漁獲高は日本一を誇る。その宍道湖に浮かぶ小島が嫁が島はその名のとおり嫁にまつわる伝説があり、映画の中では嫁が島で待つ和典のもとへ真紀が船頭とともに嫁入りする、最後のクライマックスシーンで使われた。

28松江水郷祭湖上花火大会まつえすいごうさいこじょうはなびたいかい

毎年8月に開催される、西日本最大級の花火大会。2日間で9千発が打ち上げられ、宍道湖岸どこからも見ることが出来る夏のビッグイベント。湖上に設置した台車から打ち上げ、水面に映る光で華やかに、形状も扇形や放射線状に拡がるものなど種類豊富。

29須我神社すがじんじゃ

ヤマタノオロチを退治し、稲田姫と結婚した素戔嗚尊がこの地を訪れた時に「実に心がすがすがしくなった」と言ったことからこの地が須我と呼ばれるようになった。そしてこの神社は夫婦神の初めての住まいとなったといわれている。

30熊野大社くまのたいしゃ

松江市八雲町熊野にある熊野大社は、出雲大社と共に「大社」を名乗れる由緒ある神社でその歴史も古い。神に仕える際に必要となる神火を守る神社でもあり、火をおこすための道具を受け継いでいる。主祭神は素戔嗚尊で、妻の稲田姫、母の伊邪那美命も共に境内にまつられている。

31周藤彌兵衛翁像すどうやへえおきなぞう

島根県八雲町に流れる意宇川の治水を42年かけて行った、地域の偉人である周藤彌兵衛の像。日吉親水公園にある。

32松江市伊勢宮町まつえしいせみやちょう 巴庵ともえあんSOPHIAそふぃあ

松江市の伊勢宮町は飲食店街。ここに店を構える「松江巴庵」は和典の会社の宴会シーンで使われた。また「SOPHIA」は和典が会社の先輩である角にアドバイスをもらい、真紀に対する自身の想いと行動について、気持ちを新たにする重要なシーンで使われた。

33WATERWORKSうぉーたーわーくす

松江市の住宅街にあり、元テニスコートの中に建てられたカフェではランチやカフェが楽しめる。エスプレッソやラテが人気。物語の中では祖母の澄子が生前キルトを展示していたカフェとして登場する。

34八重垣神社やえがきじんじゃ 

婚期を占う「鏡の池占い」が注目を集め、出雲大社に並ぶほどの人気を持つ神社。縁結び、夫婦和合、授児安産にご利益がある神社として多くの人々が訪れる。